webサイトの規模別にKPIの具体的な設定例~中級編~

お世話になっております。ダブルループの福田です。

前回よりwebマーケティングにおける具体的なKPIの設定例をあげていますが、
今回は中級編です。

webサイトの規模別にKPIの具体的な設定例~中級編~

前回はwebマーケティングの初級編について書きました。

webサイトの規模別にKPIの具体的な設定例~初級編~
https://doubleloop.co.jp/2024/09/13557/

今回は既にこれまでwebマーケティングに注力してきている・・・という
企業の方に向けた具体的なKPIの設定例をあげていきます。

まず、中級編の肝となるポイントを2つ、先に説明します。

  1. 「%(改善率)」と「短期間」でKGIを観察していくこと
  2. 要因を因数分解してKPIに落とし込むこと

この2つです。

それぞれ説明してまいります。

1.KGIの観察方法について

KGIの前に中級レベルの場合の目標設定ですが、
こちらは月(もしくは週)単位で段階的に上げていくべきです。

例を挙げると

10月:CV 20件
11月:CV 22件(対前月10%アップ)
12月:CV 24件(同上)
1月  :CV 26件(同上) ※10~12月の結果次第で目標を設定し直す。

このように月・週で目標を設定します。

続いてKGIですが、KGIも目標同様に月や週で設定していく必要があります。
上の例をなぞると

10月:KGI CV率2%  ユーザー数 1,000件
11月:KGI CV率2%  ユーザー数 1,100件
12月:KGI CV率2.5% ユーザー数 1,000件

こんな感じです。

KGIはCV数、CV率、ユーザー数、セッション数、滞在時間あたりが
主な設定対象となります。

そして、設定したKGIの実績を3日に1回なのか、はたまた週単位なのか、
決められたスパンで定点観察することがKGIにおいては重要です。

これが上に書いた「短期間」という点です。

さらにはKGIを測定する際に、前回の測定点と比べて何%改善したのか、
それとも減少してしまったのかと割合を示しておくことが上の「%」の意味です。

なぜ「%」なのかというと、広告を除くマイナーチェンジのwebマーケティングで
20%を超える改善・減少は異常値
です。

1~20%は試行の結果です。

よって改善のための試行結果として、何をやると何%の改善(もしくは減少)が
見込めるのかを掴んでおくことが、webマーケティングのノウハウを自社に
蓄積していく上では大切です。

そのためには改善した%を把握しておかなければなりません。

2.因数分解でKPIを設定

次にKGI改善のための打ち手(施策)をKPIに落とし込んでいきます。
まずはKGIの要因を因数分解して打ち手を洗い出します。

どういうことかというと、たとえばCV率改善をKGIに設定したとします。
CV率改善を因数分解していくと・・・・

  • 問合せフォームの簡素化
  • ホワイトペーパーの拡充
  • 問合せフォームを開くためのボタンを目立つ色に変更
  • CV誘導のページの修正

などいくつもの要素に分解することができますが、
私はこれを因数分解と言っています。

まずはあらゆる要素を徹底的に洗い出す(因数分解する)ことが
KPI設定の最初のステップです。

因数分解ができたら、次に影響度が高いものからリソースの範囲内で
KPIを設定していきます。

影響度は主にGA4の経路データ、ページ滞在時間から検討します。

そして、ようやくKPIの設定です。

たとえば上にあげた4つの要素でいうと

問合せフォームの簡素化 : お問合せ内容を選択式に変更 ●月●日まで
ホワイトペーパーの拡充 : ホワイトペーパーを作成 ●本/月

このように期限、もしくは回数を設定すればKPIの設定は完了です。

KPIの設定というと努力目標なので回数設定することが通例ですが、
個人的には期限設定だけでもOKだと思ってます。

ただし、期限設定はKGIの検証スパンと合わせるというのがポイントです。

このようにKGIを短いスパンで検証していき、
KPIという仮説に落とし込むことを繰り返していく
ことが当たり前になれば
自ずと目標やKGIをクリアしていくはずです。

皆さんご自身の会社のみでこういった仮説検証体制を構築することは
簡単ではありません。

宣伝ではありませんが、仮説検証体制の構築支援や、サポートが必要な場合は
弊社のようなwebマーケティングコンサルタントに頼るというのも1つの手段と
私は考えています。

webマーケティングに特効薬はなく、
地道に愚直に改善を推し進めるしかないのです。

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執筆者紹介

福田英明
福田英明
株式会社ダブルループ 代表取締役

明治大学卒業後、大塚商会に入社、営業経験を経た後に楽天株式会社に転職。
楽天ではビジネスマッチングサイト「楽天ビジネス」にて営業・コンサル・マーケティング・事業企画の業務に従事。
2010年に、株式会社ダブルループを設立後、多くの企業のホームページ制作及びWEBコンサルティングを行う。
また、大小問わず様々な企業にて、WEB戦略に関する講演を多数行っている。
累計講演回数150回以上。

【著書】
「まるっと1冊でわかる! 起業を決めたら最初に読む本」翔泳社
第三章 「ホームページ作成で必要なこと」執筆
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