Cookie廃止時代の切り札「コンバージョンAPI」とは？

お世話になっております。ダブルループの福田です。

今回は、サードパーティCookieの廃止が進む中で、
Webマーケティングにおける新たなデータ取得手法として注目されている
コンバージョンAPI（CAPI）についてご紹介します。

コンバージョンAPIとは、ユーザーの行動（購入・問い合わせ・資料請求など）を
サーバー側から直接広告プラットフォームに送信する技術です。

これによりこれまでのようにブラウザ上のCookieを頼らず、
企業の自社サーバーとMetaなどの広告配信先とを連携させて、
正確なデータ計測が可能になります。

なぜ今、コンバージョンAPI（以下、CAPI）が注目されているのかというと、
最大の理由はサードパーティCookieの廃止です。

Google Chromeも2025年中に完全廃止を予定しており、
従来のリターゲティング広告やコンバージョントラッキングが機能しにくくなります。

これにより「どの広告が成果につながったか？」が測定しにくくなる中、
企業側のサーバーから正確なコンバージョンデータを直接送信できるCAPIは、
広告パフォーマンスを検証することができ、
広告品質の維持・向上に不可欠な手段として注目を集めています。

ではCAPIのメリットを具体的に述べていきます。

CAPIのメリットについて

データ精度が向上する

ブラウザ依存ではないため、Cookie制限やアドブロッカーの影響を受けず、
より正確なユーザー行動を計測できます。

広告の最適化に貢献

確実に送信されるイベントデータにより、
Meta広告などでの自動最適化（機械学習）が機能しやすくなります。

プライバシー規制への対応

ユーザーの同意を得たうえで、自社サーバー経由でデータを扱うため、
GDPRや日本の個人情報保護法にも対応しやすい仕組みです。

CAPIにはこのようなメリットがあります。
ChromeのサードパーティCookieが廃止されてもこれまでと同等、
もしかしたらそれ以上の広告測定をCAPIがサポートしてくれます。

ではCAPIを導入する方法についてザックリとですが概要を説明します。
手順は大きく3つです。

自社サイトでユーザーの行動をトラッキングできるようにする
トラッキングデータをサーバ側で取得できるようにする
広告プラットフォームのAPIと連携する

この3つです。

CAPIを導入するには少し専門的な知識が必要なため、
今日時点ではwebに明るい方が社内にいない場合は難しいかもしれません。

しかし、今後、正確なコンバージョン計測と広告効率の最大化には、
CAPIの導入が「必須」となる可能性もあります。

集客などコンバージョンにおいて、広告依存度の高いビジネスを展開されている
企業の方には早めの対応をオススメします。

導入にあたってのご相談は承っておりますのでどうぞお気軽にお問い合わせください。

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執筆者紹介

福田英明

株式会社ダブルループ　代表取締役

明治大学卒業後、大塚商会に入社、営業経験を経た後に楽天株式会社に転職。
楽天ではビジネスマッチングサイト「楽天ビジネス」にて営業・コンサル・マーケティング・事業企画の業務に従事。
2010年に、株式会社ダブルループを設立後、多くの企業のホームページ制作及びWEBコンサルティングを行う。
また、大小問わず様々な企業にて、WEB戦略に関する講演を多数行っている。
累計講演回数150回以上。

【著書】
「まるっと1冊でわかる! 起業を決めたら最初に読む本」翔泳社
第三章　「ホームページ作成で必要なこと」執筆